万座温泉 豊国館 |
日本を代表する湯処;草津 その源、白根の山を挟んで湯けむりを立ち昇らせるのが万座温泉だ。
草津に比べると知名度は低いが、その湯はけして負けていない。
朝から快晴の万座で極楽スキーを楽しんだ。
車を停めていたプリンス下の駐車場から道路を挟んで建っているのが今回お世話になる豊国館(ほうこくかん)だ。 |
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部屋に通され、荷物を整理する間を惜しんで温泉へ直行!
『おぉーー』
脱衣所のドアを開けると、階段下に青白濁りの湯が満々だ。
見下ろす浴槽だが、階段左右に戸板が立っているので、最初は浴槽全体が見えない
短い階段を一段下りるごとに青白い湯が広くなる。
視覚効果を意識した訳ではないだろうが、期待感を持たせる演出だ。
昭和元年の豊国館創業当時から変わらぬ浴槽だそうだ。 |
硫黄成分で塗装がすっかり落ちたケロリン桶で
かけ湯してドボンと浸かった。
全面に桧が貼られた浴槽は深く、胸下ぐらいまである。
広く深い浴槽の為か、湯温は刺激的高温ではない
丁度、いつまでも入ってられる高目の温度だ。
- ちなみに私、熱湯好きデス - |
驚くべき濃厚さだ。 手に掬った湯をよく視ると、微細な湯ノ花が無数に見える。
濁度は強く、水面下10cm程度の自分の身体が見えないほどだ。
そして、深い浴槽の周囲には全周に段が付けられ腰掛けられるようになっているのだが、
その下の空間には、飽和を超えた温泉成分が泥のように堆積していて、足で掬うと微細な湯ノ花が取れる
細かい湯ノ花を大量に含む熱い湯を、沈澱升のような広く深い浴槽にかけ流す事が、この濃厚さの秘密のようだ。 |