万座~軽井沢 湯治deお買い物;楽しきもの
2009/03/24 up    
万座~軽井沢 湯治deお買い物
2009.02/28~03/01
極楽スキーの後は、濃厚な温泉や旧軽井沢での買い物を楽しみました
 万座温泉 豊国館
日本を代表する湯処;草津 その源、白根の山を挟んで湯けむりを立ち昇らせるのが万座温泉だ。
草津に比べると知名度は低いが、その湯はけして負けていない。
朝から快晴の万座で極楽スキーを楽しんだ。
車を停めていたプリンス下の駐車場から道路を挟んで建っているのが今回お世話になる豊国館(ほうこくかん)だ。
極楽スキーの様子 山のもの 09万座 湯治deスキー
部屋に通され、荷物を整理する間を惜しんで温泉へ直行!
この素敵な温泉が日帰り入浴なら¥500なのだ!
『おぉーー』
脱衣所のドアを開けると、階段下に青白濁りの湯が満々だ。
見下ろす浴槽だが、階段左右に戸板が立っているので、最初は浴槽全体が見えない
短い階段を一段下りるごとに青白い湯が広くなる。
視覚効果を意識した訳ではないだろうが、期待感を持たせる演出だ。
昭和元年の豊国館創業当時から変わらぬ浴槽だそうだ。
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硫黄成分で塗装がすっかり落ちたケロリン桶で
かけ湯してドボンと浸かった。
全面に桧が貼られた浴槽は深く、胸下ぐらいまである。
広く深い浴槽の為か、湯温は刺激的高温ではない
丁度、いつまでも入ってられる高目の温度だ。
- ちなみに私、熱湯好きデス -
驚くべき濃厚さだ。 手に掬った湯をよく視ると、微細な湯ノ花が無数に見える。
濁度は強く、水面下10cm程度の自分の身体が見えないほどだ。
そして、深い浴槽の周囲には全周に段が付けられ腰掛けられるようになっているのだが、
その下の空間には、飽和を超えた温泉成分が泥のように堆積していて、足で掬うと微細な湯ノ花が取れる
細かい湯ノ花を大量に含む熱い湯を、沈澱升のような広く深い浴槽にかけ流す事が、この濃厚さの秘密のようだ。
すっごいですよ 露天の湯口
口に含むと酸っぱ苦い あまり美味では無い
木樋から注がれる湯は高温だ
そしてこの真下は、さらに濃厚なコロイド湯ノ花が溜まっていた
万座の温泉は硫黄系で、源泉は姥湯・大苦湯・錫湯・鉄湯など幾つかの源泉があるが、
豊国館は独自の源泉の苦湯(にが湯)。 万座でも、その濃さには定評があるそうだ。
濃厚なのだが鼻につくほどの硫黄臭は無く、優しい温泉の香りに包まれる。
ピリピリするほどの強い皮膚への刺激も感じられず、むしろ円やかさを感じる優しい湯だ。
露天風呂で大切な要素にロケーションがある。
この露天は、空吹が望めるのは良いのだが、万座温泉のメイン道路&バスターミナルが近いのが残念だ。
もっとも今年は雪が少ないので、例年の冬なら雪壁が成り、雪見で露天が楽しめるだろう。
『今まで入った露天風呂では五本の指に入るな~』濃厚温泉に浸かりながらニヤニヤだ。
そしてこの大露天、混浴です。
翌朝、悪天候で白根湯釜へのスノートレッキングを断念した我々。
大半の方々が宿を出た後、彼女は女性用の更衣室でバスタオル巻きに着替え
混浴露天に挑戦。 濃高濁りの湯なので入っちゃえば、ぜんぜん見えません。
彼女曰く、「女性側にも露天が有るが、広さ・濃度とも混浴露天の方が、だんぜん好い」そうだ。
石鹸・シャンプー類は役に立ちません
こちらは熱めの内湯(男性専用)
蛇口から出る純な湯はありません。
湯温調整用のホースから出る水だけだ。
万座温泉全体での湯量は、1日540万リットルだそうだ
部屋の窓下に温度調整用の瓶
高温の源泉を加水せず、幾度か溜めて減温している
Wikipediaによると、湯治とは【少なくとも一週間以上の長期温泉地に滞留して特定の疾病の温泉療養を行う行為で、
日帰りや数泊で疲労回復の目的や物見遊山的に行う温泉旅行とは、本来、区別すべき】とある。
冬の豊国館 調理器具、食器は揃っているようです
自炊・半自炊で長期宿泊も可能だ
今でも湯治宿として利用できる豊国館
豪華さはありませんが、けしてクモの巣だらけの広間で雑魚寝の宿ではありません。
たしかに廊下はギイギイと鳴り古さは感じるが、我々が通された新館は充分旅館レベルの広く綺麗な和室でした。
『清潔な布団・ペアサッシ・TVに冷蔵庫、浴衣&丹前、そして静けさ… 充分です。』
本当の湯治ではない我々 食事は宿で用意していただく
これも豪華ではないが量や内容は充分で、特に地ノ物を使った料理は家庭的で美味しかった。
こんな山奥で、海モノを頂けます
夕食
キャベツが旨い
朝食
不味い訳がナイ
自家製温泉玉子
一晩お世話になっただけだが、計六回 温泉に浸かった(笑)
街は遠く、温泉街が存在しない万座の夜。
ディナーショーや、洒落たバーやカラオケなどを備える宿もあるが、
我々にはギシギシ鳴る廊下を渡り、のんびり湯に浸かっている方が似合っている。

 旧軽~アウトレット お買い物
昨日の青空はどこへやら 朝、あいにく万座には濃い霧が留まっている。
計画では白根湯釜にスノートレッキングだったが、この天候では楽しくないし、
ゲレンデスキーも昨日、快晴の極楽スキー楽しんだばかりなのでorz
豊国館で朝湯を満喫し、プリンスの温泉にも立ち寄る。
はるか昔、初めて浸かった万座の湯がプリンスHだったと思う。
その頃は『こんなに白い湯があるんだ~』と感心していたものだが、
今回、豊国館の湯の後では “あがり湯”のように感じてしまう。
霧で展望の無い浅間-白根ルートを走り貫け軽井沢へ
一時はアウトレットにお客を奪われていた軽井沢銀座商店街
数年前訪れたのは秋の平日だったので、ほとんどシャッター下りていたが、
今回は日曜日ということもあって、開いているお店が多い。
市場丸出しのアウトレットと違い、個人のお店は売り子さんとのやり取りを
楽しみながら、ゆっくりとお買い物ができる点が好い。
軽井沢銀座商店街メインストリート
食べ応えあります
寺子屋本舗の焼きたて煎餅を食べ歩き
どれもこれも食べたくなりました
どれも美味しそうな浅野屋のパン
モカソフトはちょっと季節が早すぎ
ミカドコーヒーにて
軽井沢の味は古き良き時代の味
欧米人から学んだ製法や味を日本で再現したモノだ
近年の凝りに凝った洋食とは違う“美味しさ”が残っている。
お買い物;食糧品  腸詰屋のジューシなソーセージ、
フランスベーカリーのバケットは、パリパリの皮に、
きめ細かい小麦の美味さ。
 新進気鋭のセルフィユ、調味系は美味しいけれど、
ジャムは甘すぎるので、老舗の中山ジャムで。
袋いっぱいのシメジは、白石商店で格安でお買い物~
お買い物;靴・鞄・山ズボン
ベルベルでかわいい鞄をみつけました
軽井沢アウトレットにも足を運ぶ ブランド目当てでは無く、
アウトドア系の掘り出しモノ目当でぶらぶら。 春秋向きの山ズボンを購入する。

夕飯はプリンス通りのウイング
看板メニューのじゃがいもピザや、濃厚なシーフード・ドリアをたいらげる。
このソース 複雑な味で美味なり
ジャガイモはマッシュ状
じゃがいもピザ
ほんとうはドレッシング要らな~い
軽井沢(嬬恋)の葉モノは旨い
お洒落で良い湯だけれど、ちょっと料金が高い
おしゃれな日帰り入浴施設
 最後に再び 中軽井沢の星野温泉 トンボの湯
噂には聞いていたが、まるで美術館のような建物で 脱衣所にはCOOL Jazz!
かんじんの湯も、浸るとすぐに肌が磨かれていく感じがして悪く無い。
 星野温泉はナトリウム系のアルカリ温泉だ。
明治の頃までは赤岩鉱泉と呼ばれ、草津帰りに「仕上げ湯」として親しま
れていたそうです。
草津も今朝まで浸かっていた万座の湯も、硫黄系の強酸性の湯
  『これで中和ね~』
たしかに。 昨年草津の外湯めぐりを行った後、仕上げ湯を行わなかったため、
家に戻ってから顔がピーリング状態になってしまったが、今回はそんなコトには
至らなかった。 昔の人々の知恵に感服だ。
ヒョウタンランプ

 豊国館のにが湯は、自分がこれまで浸かった温泉の中で一番濃厚でした。 浸かっているだけで至福です。
万座は人によっては「温泉しか無い」トコなので、日本的リゾートには成り難い。
『もし、西武が万座を開発しなかったら、もっと秘湯で自然も豊かに…』 それは言うまいて_
素晴らしいスキー場も、気軽にアクセスできるのも、ソノおかげなのだから。
 反面、軽井沢に西洋文化が取り入れられて120年、かつて日本の最新文化として開いた店も老舗となった。
今でも軽井沢に店を持つ事は、ステータスらしく、次々に新しい店が開店する。 新しいモノと古いモノが混在し、今までのように正しく
淘汰されるのは喜ばしいコトなのだが、資本や広告の出来だけで好い店や味が消えてしまうのは、やはり寂しい。


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