10箱根 富士屋ホテル探検
2011/10/04 up    
箱根 富士屋ホテル探検
2010.07/28~29
ポイントを使って富士屋ホテルに宿泊しました。
さぁ、お宝いっぱいのクラッシクホテルを探検しましょう!
 富士屋ホテルの歴史
回転扉の上には白鳳凰 1878年(明治11年)福沢諭吉の助言により、実業界への転身した山口仙之助が、箱根 宮ノ下で長い歴史を持つ藤屋旅館を買収し開業した富士屋ホテル。
仙之助は「当ホテルは、外国人の金を取るを以って目的とす。日本人の金を取るは、あたかも子が親の金を貰ふに等し、自分は純粋なる外国の金貨を輸入するにあり、日本人の客には来てもらはずともよい」という理念を持って外国人専用のリゾートホテルとして開業し、やがて各国高官やチャップリンやヘレン・ケラーなどの有名人も宿泊するホテルとしてその名を馳せてゆく。
もちろん現代では、日本人の一般宿泊も可能となり、130年の歴史を誇る日本を代表するクラッシックホテルとなった。

 建物
富士屋ホテルの建物は時代ごとに建て増しを続けてきた。 和洋折衷の各館にはそれぞれテーマ・コンセプトがあるようだが、さまざまな装飾には、幾重にも時代が重なり、そこに宿泊した有名人の逸話や歴代の関係者の思いが相まって混沌のパラレルワールドになっている。

本館(明治24年建築)
本館は唐破風を取り入れた和洋折衷の木造建築。 特に和の部分は神社仏閣のように強調されている。
本館正面
本館正面
ガラス張の
右奥の塔がメインダイニングのザ・フジヤ

西洋館(明治39年建築)
鎧戸付き上げ下げ窓が、いかにも洋館だ。
COMFY LOOGE
カムフィ・ロッジ
白枠の火頭窓
でも玄関はこれ!
これだ外には日本庭園
赤絨毯の廊下

花御殿(昭和11年建築)
 現在の富士屋ホテルを象徴する建物 鉄筋コンクリート造の五階建て。 
校倉造りのような壁に赤い高欄付のバルコニー
国道1号線を車で走っていて、目につくのが花御殿
部屋内も各花をモチーフに飾られているそうです
花御殿の客室には部屋番号の代わりに
それぞれ花の名前がつけられている。
ザ・フジヤ(昭和5年)
富士屋ホテルで一番異空間なのがメインダイニングのザ・フジヤ

廻縁の赤い高欄

三重の塔のてっぺんの相輪は登り龍
窓には御簾
高い天井は骨太な格天井 高山植物や鳥の天井画が可愛い

この空間で、上質のサービスと
食事を頂く不思議さったら!

 建物意匠
富士屋ホテルには、建物内をガイドしてくれるホテル企画のツアーもあるのだが、雨模様で時間を持て余す我々は、自分達で勝手にホテル内を探検。 館内の各所にお宝が有りました。

なにげない場所に青海波の板硝子
チャペルの窓
アイアンと磨ガラス

中華もあります
ステンドガラス風 照明だけでも見飽きない
特注の照明が其処彼処
手の込んだガラスです
GHQの時代、ビリヤード場だったメインバー・ヴィクトリア。
その横のトイレは床から腰壁がモザイクタイル

面白い形のタイルです
天井もビリヤードをイメージ?
天井も素敵

ダイニングにある柱の意匠は
従業員を見張る3代目社長の顔を
模したそうです。

ここはホテルの鬼門という訳で
蛇(鬼)の侵入を防いでいる猿

葡萄の彫りも、
磨かれた木の風合も好い

フジヤ・マ
タンポポが可愛い
階段の左右で兎と亀が競争
あこがれのREGINA製
ディスク式のオルゴール
岩戸を開けるトコロ
なぜか天手力男神のレリーフ
これも有形登録文化財らしい
時代を感じさせる分電盤
ひとつひとつのモノは歴史を感じる重厚さや、現代でも通じる素敵なデザインなのだが、
それらが一堂に、そして当たり前のように並んでいると、混沌酔いしそうになる。
もっとも、「日本らしい」と言えばらしいのだが…
一度泊ったぐらいでは、この混沌パラレルワールドは到底理解することはできない。

 客室
宿泊したのは、リーズナブルの新館(といっても東京オリンピックのために建てられた)フォレストロッジ。
混沌のパブリックエリアにあてられ気味で、客室に入れば、律のある別空間となる。
広く落ち着いたモダンレトロな雰囲気は大満足でした。

これで格安な部屋
部屋からの景色
フォレストロッジは敷地の最奥なので静かに過ごせる
これでパブリックの浴場。
富士屋ホテルの建つ箱根宮ノ下は日本有数の温処だ。
各部屋のバスタブには温泉がひかれていて、
温泉のシャワ-も楽しめる。
でもやはり、日本人としては温泉は広めの浴槽に
浸かりたい気分になる。
温泉地に建つホテルの設備として、このサイズの浴場なのは、やはり外国人専用ホテルだったからでしょうか。

 食事
食材・調理・食器・給仕… 文明開化直後、外国人の宿泊対応に一番苦労したのは食事だったと聞いていいます。
その富士屋ホテルのメニューの多くは、今となっては“懐かしい洋食”と言われてしまう類。
しかし、良い素材・正しい調理・熟練の技術で作らたものは、何時の時代でも美味しいものだ。
 夜はグリル・ウイステリア

前菜のローストビーフのカルパッチョ
美味しい鶏肉の味を殺さない控え目なソースでした
遠州美味鶏のカツレツ メリーランド

シーフドの串焼き
 朝はザ・フジヤで
カリカリです
フレンチトースト富士屋風
揚げパンです
とろっとした黄身と混ぜるが美味し
ポーチドエッグにカレーソース
富士屋のカレーライスは有名ですね

パンケーキ富士屋風は
クレープのようでした
栄えの綺麗さや豪華さ、機能性だけを視るならば、その辺のシティーホテルに劣るクラッシクホテル。
しかし、スタッフのサービスや気配りは流石だし、何よりクラッシクホテルの持つ雰囲気はく心地よいみがが好い。
またポイントが貯まったら泊りに行きましょう。

 寄り道
箱根湿生花園

雨に濡れたノハナショウブが綺麗でした
自分で切って試食切手 二日間とも箱根は雨だったので、
晴空の甲斐の国に足を伸ばし、
季節の桃やサクランボを堪能しました。
完熟~
アルカリ単純泉でかけ流し いつまでも入っていたい湯 富士屋ホテルでは日本の温泉が楽しめなかったので
南アルプスの麓で涌く桃の木温泉へ。
周囲は自然だけの一軒宿の秘湯だが、
今は舗装路で気軽に行ける。
フレッシュピュアな湯が『沁み込む沁み込む』の
リラックスできる素敵な湯でした。
風呂上がりで蕎麦気分。
ナビで蕎麦屋を検索してHitした甲府の奥村本店へ。

甲府の老舗だそうだが、お店の雰囲気はアバウト_
しかし出てきた蕎麦は上品な風味で美味しかった。
10:1の“外一そば” 店主イチ押し! なめこおろし

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