石廊崎 縁結びの伝
 昔、石廊崎に住む名主の娘;お静と、漁師の幸吉が恋に落ちたが、
身分の違いからその恋は許されず、幸吉は石廊崎の沖合約9kmの
神子元島に流されてしまう。それでも互いを思い合う二人は、
毎晩火を焚いて無事を確かめあっていた。
 しかしある晩、神子元島の火が見えない。 心配したお静は
小船で島に向かうが荒れる海に阻まれてしまう。
お静は一心不乱に祈った。
その甲斐あってか船は神子元島に漂着し、無事二人は結ばれ、
親達も許す事となって幸せに暮らしたという。
後にお静が火を焚いて場所に熊野神社の祠が祀られたと伝わる。 











レポートのページに戻ります