2008/09/07 up
青葉の森
2008年 3月29日(火)
地元、青葉の森で桜以外の花を愛でる
は、クリック→ポップアップ画面で拡大します
今年の桜は暦とおりに開いた。
桜も素敵だが、今回は地元;
青葉の森公園
で桜以外の春ノ花に注目してみましょう。
【 ミツマタ 】
春風に揺れる黄色のぼんぼりミツマタ いち早く春の訪れを告げる花です。
幹から三叉に枝が分かれ、各枝が三叉の小枝、それがまた三叉にと、3x3x3...
春されば まづ三枝(サキサク)の 幸くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ吾妹
- 柿本人麿 -
万葉集では三枝(サキサク)と詠われ、現在ではコウゾ・ガンピと同様に、お札の原材料として
使われているそうです。
【 ムスカリ 】
地中海沿岸原産だそうで、野生種は、名の通り麝香(ジャコウ)の香りがするそうです。
しかし日本の公園で育つ園芸用の品種は鑑賞用に改良された者らしく、それらしい香りは
わからない。
その分、葡萄の房を立てたような姿は可愛らしい。 ムスカリの別名はブドウヒアシンス。
【 ハナニラ 】
管理外で花柄絨毯のように咲き乱れるハナニラ。
緑の葉っぱはニラの匂いだが、アイスブルーの花は微かに抹茶アイスの甘い香りだ。
別名 【西洋甘菜】だが、あまり美味しくないらしい。
今度機会があれば、味わってみましょうか。
【 ホトケノザ 】
春の七草で言うのホトケノザは【 タビラコ 】という別の花。
しかし外観的には、こちらの方がホトケノ座に沿う姿のようだ。
無論、管理外の雑草だが、これだけ沢山咲いていると可愛らしい。
【 ナズナ 】
こちらは、ほんとの春ノ七草のひとつ。 ペンペン草と呼んだ方が解りやすいか
撥(バチ)型の実には種が入っていて、振ると [ペンペン]だ。
【 タンポポ 】
ユ−ミンの歌で【ダンデライオン〜】というのがあります。(SMAPでなくてすいません)
歌詞を聞いて、タンポポは足長おじさん的なDandyな花、
『黄色い花はライオンの凛々しいたてがみ』などと、勝手に思い込んでいましたが、
実は英名のDandelionは、フランス語のdent-de-lionが語源だそうで、
意味は “ライオンの歯” だそうです。 花ではなく、ギザギザした葉からつけられた名だそうです。
【 白木蓮(シロモクレン) 】
ここまで満開だと、桜なみに花見気分を味わえる。
白桜で有名なオオシマザクラの場合、白い花と緑の新葉が同時なので、
どうしても真っ白とはいかない。
- それはそれで日本的な趣があるのだが -
白木蓮は花だけで、しかも花ぶりが大きく厚みがある分、真っ白でとてもゴージャスだ
白と紫の饗宴
紫木蓮(シモクレン)が本来の“モクレン”
昔は木蘭(モクラン;中国読みでムーラン)とも
呼ばれていたそうです。
【 コブシ 】
コブシとモクレンの花は、よく似ている。
良く見ると、コブシは花の付け根に葉が一枚出ている。
日本では“辛夷”でコブシと読むが、中国で“辛夷”は日本で言う“木蓮”を指すそうです。
【 シデコブシ 】
シデコブシ 漢字では書くと“幣拳 or 四手辛夷”シデとは神前に供えられる御幣のコト
-玉串
(たまぐし)
や注連縄
(しめなわ)
に付けられている紙製のギザギザのヤツ-
青葉の森公園のシデコブシは、綺麗に花が開いた姿だが、
野生のシデコブシは花びらが、もっとだらっと長く垂れ下がり、御幣らしくなる。
千葉県立青葉の森公園 自分が子どもの時分は、国の畜産試験場で、よく忍び込んで草原で遊んだいました。
現在では、広大な公園に整備され、街中の気軽なオアシスになった。
ほんとうの自然と比べれば確かに人口的なトコロは隠しきれないが、自然を好きになるきっかけには、とても好い場所だと思う。
青葉の森には鳥が渡り、狸なども住むそうなので、ここはここで生態系が確立されているということなのだろう。