大菩薩という仏教的山名は、この雲峰寺(ウンポウジ)が由来らしい
雲峰寺は武田家の戦勝願寺だったため、信虎や信玄;歴代の領主は厚く帰依した
本堂は入母屋+唐破風向拝の木造 横の庫裏は切妻の屋根に漆喰壁
双方とも貴重な檜皮葺きの屋根が見事だ |
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併設する宝物殿には、風林火山の軍旗をはじめ、諏訪明神の加護を願った本陣旗や、
日本最古の日ノ丸旗などが保管されている
諏訪明神の旗は、朱の布地に金色で【南無諏方南宮法性上下大明神】と大きく書かれており、
その周囲を黒色の梵字が囲んでいる
有名な風林火山の旗(孫子の旗) 自分の中では、白地の旗に黒文字で、
【風林火山】と書いてあるイメージがTVか映画によって植えつけられていたが、
現物は綺麗な青紺で染まった布地にやはり金文字だ
文は【疾如風 徐如林侵 掠如火 不動如山】と孫子の句を引用している
両旗とも戦国時代とは思えない -いや、戦国時代だからこそ- 艶やかな旗だ
武田崩れ後、旗は一時 大菩薩峠に埋め隠されていたそうだ
現在、旗はケース内で丁寧に保管されているが、大河ドラマに気をよくしている甲斐の国では、
PR用のレプリカ旗がいたる所ではためいていた。 |
本堂 |
中央に葵の紋 屋根に武田菱 |
割菱は定紋で、花菱は裏紋 |
庫裏 |
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